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【映画鑑賞録】『竜とそばかすの姫』を観ての感想をネタバレありで綴る

こんにちは!人外×人のカップリングが大好物なオタクのすずきです!

公開して1カ月が経過した細田守監督最新作『竜とそばかすの姫』、みなさんはもうご覧になりましたか?

もうね、人外好きとしては竜のビジュアルに心奪われてしまいましてね。私は2回観てきました!
感想としては

公開中あと数回観たいくらいハマりました。

最後に見たのは2週間くらい前なんですが、その間あっためてきた私個人の感想を思うままに書き殴っていきたいと思います。

ネタバレ警報

これより先ネタバレを大いに含みますので、未視聴の方は注意してください!
あと、あくまで私個人の感想・意見となります。「こういう考えもあるんだな」ってくらいにお読みください。

注意したからね!!

簡単なあらすじ

おおまかなあらすじは、

高知の片田舎に住む内藤鈴(すず)は、幼いころ事故で大好きな母を亡くし心に深い傷を負う。母の死がきっかけで、大好きだった歌を人前で歌うことも出来なくなってしまう。ただ曲を作ることを糧に、心に孤独さや無気力感を抱えて暮らしていた。

ある日、すずは親友のヒロちゃんから仮想空間”U”へ招待される。”U”は50憶ものユーザーが登録している、なりたい自分になれる場所。”U”ではなんかすごい技術で中の人(オリジン)の生体情報をスキャンし、As(アズ)と呼ばれる”U”の中の自分(アバターみたいなもの)を作り出せる。

すずが”U"にログインすると、そばかすだけは一緒の、本来の自分とは全く違う美女Asが作成された。すずはそのAsに「ベル」と名前を付け、”U”の世界へ飛び込む。
ベルの姿で試しに歌ってみると、すずはまた人前で歌うことが出来るようになっていた!ベル(すず)の歌は不思議な魅力を持ち、人気は急上昇!!
あっという間にベルは”U”の歌姫になっていた。


歌姫ベルの初ライブは大盛り上がり。しかし突如、”U”の嫌われ者、乱暴で醜いが乱入する。
なぜか竜に強く惹きつけられたベルは、竜がなぜ乱暴を働くのか真意を知りたくて竜に近づく。そんなベルに少しずつ心を開いていく竜だったが、世間は竜を許さなかった。


「竜のオリジンを暴き出せ!竜をオリジンごと排除せよ!」


”U”中が竜の正体探しに躍起になり、竜は大ピンチに!そんな竜を救おうとベルが、すずが、奇跡を起こす!!

って感じです。

これでも結構短くまとめたんですが、さらに短くすると、

色々あって心に傷を負った孤独を抱える少女が、50億人のうちの1人のために歌で奇跡を起こすぞ!!

というお話です。公式の予告も見てみてね!

これよりネタバレありの感想になります

竜とそばかすの姫を観ての感想を綴っていきます!

歌が素晴らしい

本作のテーマの1つである、歌。これが本当に素晴らしかった。

音楽はもちろん素敵なんですが、その音楽とすず役の中村佳穂さんの歌声が融合するともう最高でした。語彙力が無くて最高や素晴らしいとしか言えないのが悔しい。

作中、ベルの歌を聴いたAsが「僕のために歌ってくれてるみたいだ」って言うんですけど、めちゃくちゃ同意。

作中の歌はすべて、すずが作詞作曲してると思うんですが、お母さんを失っての無気力感や孤独感などが込められていると思うんですよね。例として、挿入歌3曲の中で個人的に印象に残ったフレーズを紹介します。

嫌になる、みんな、幸せなの?
愛している人がいるの?
こうしてひとりでいると不安になる

(作詞:中村佳穂 2021年 竜とそばかすの姫 挿入歌「歌よ」)

一人で生きてゆけると あなたは言い放つけれど
本当は何度も何度も自分に言い聞かせた 夜があったのでしょう

(作詞:細田守・中村佳穂・岩崎太整 2021年 竜とそばかすの姫挿入歌「心のそばに」)

目を閉じた時にだけ
会えるなんて 信じない

あいたい
はなればなれの 君へ

( 作詞:細田守・中村佳穂・岩崎太整 2021年 竜とそばかすの姫挿入歌 「はなればなれの君へ」)


どうです?きっと現代社会の人々の多くは、こんな気持ちを感じたことがあるんじゃないでしょうか。だから、「自分のために歌ってくれてるみたい」に感じるんじゃないかなぁ

ストレスが溜まっている人

実際、私も自分のことを歌われているように感じました。そしてこれがじわっと心に沁みて来るんだな…

ぜひ一度映画館の音響設備で聴いてほしい。聴かなきゃもったいないです。絶対家のテレビとかじゃここまでの感動を味わえない。


お願いだから一度は映画館で観て聴いて!!

もちろん映像も素晴らしいのですが、私は何より歌が心に残りました。公式の予告動画でもちょこっと聴けるので、ぜひ聴いてみてくださいね!

ディズニーの「美女と野獣」を知っているとさらに楽しいと思う

細田守監督自身が、本作を「インターネット上の美女と野獣」と称してましたね。

2人の関係性は「美女と野獣」をほうふつさせるが、細田は「この映画は、インターネット上の『美女と野獣』なんです」と明かす。

ネット社会の「美女と野獣」 細田守監督「竜とそばかすの姫」より

ディズニー映画「美女と野獣」を知っている人は、映画内に散りばめられた美女と野獣要素を見つけてクスッと来たんじゃないでしょうか?

私はディズニー作品が大好きで、もちろんディズニー映画の「美女と野獣」は何十回と観ていたので大興奮でした。

以下、鑑賞中の私の心の中。


「美女と野獣じゃん!!」

「城を出て行ったベルが狼に襲われてるところを助ける野獣の場面じゃん!」

「おずおずと触れ合うとこじゃん!優しさが愛の扉開いてんじゃん!!このベル、ベルとポット夫人のハイブリッドだ(?)」

「ジャスティン、マジガストン。オリジン(中の人)絶対卵1日60個食べて筋肉モリモリな奴だわ」

竜とそばかすの姫を観る予定の人は、ディズニーの「美女と野獣」を履修してから観てみてください。

Amazon Prime会員ならレンタルで200円くらいで見れるよ!

児童虐待が地雷な人は注意した方がいいかも

私は何かしら映画を観たり、本を読んだ後はSNSでその作品の感想を眺めます。ネタバレも平気な人種なので、気になった作品の感想を観る前読む前に見ることもしばしば。
最初に本作を観終わった後、SNS上で他の人の感想を眺めたりしたんですが、結構賛否が分かれてましたね

というのも、本作、児童虐待など割とデリケートなテーマを扱っているんですよね。
そのデリケートなテーマを扱うにしてはストーリーが荒いのではないかとの意見をちらちら見ました。

初見の時はただただ感動していたんですが、これらの意見を観た後に視聴すると、確かにストーリーは急展開かもなと思いました。

恵君(竜の中の人)と同じような境遇の方からしたら確かにもやっとするかもしれない。このテーマをコンテンツとして消費されるのは腹立たしいかもしれない。
扱うテーマがテーマなだけに難しいですね。

でも、すべての人に受け入れられるコンテンツを作るのってほぼ不可能なんじゃないかな。
全員が全員好きってことにはならないと思うんですよね。それが人間の難しいところで、面白いところだと思うんですが。

なので、否定的な感想が出るのも当然のことだと思うし、それが間違ってるとも思わないな。

すずき

私個人としては確かにストーリーの急展開さはあれど、とても素敵な作品だと思いました
何より竜とベルが尊い

まとめ

以上、細田守監督「竜とそばかすの姫」の感想でした!

ストーリーは急展開なところはあるかもしれないけど、キャラクターは魅力的だし、映像や歌もすばらしい作品でした。

考察したこともあるので書こうと思ったんですが、感想だけで長くなってしまったので別に書きたいと思います。

最後に一言。

人外×人のカップリングはいいぞ

ではまた!



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